まもなくゴールデンウィーク後半戦に突入する中、5月1日から人気観光地の入国手続きが変更され、困惑する様子も見られました。

その場所は、ゴールデンウィークの海外渡航先予約数ランキングでアジアナンバー1になったタイです。

タイの入国管理局は、1日から全ての外国人に「TDAC(タイデジタル到着カード)」の事前登録を義務付ける制度を開始しました。

「イット!」は入国のルールが変わるタイミングで羽田空港を取材。

4月30日午後10時過ぎ、タイへ向かう旅行客で行列ができていました。

バンコクの空港までのフライト時間は約7時間。
到着するころには日付が変わり、入国ルールが変更になっています。

ひと足早くタイに行った夫のもとへ子供と一緒に向かうという女性に聞いてみました。

タイに向かう女性(30代):
チェンマイに行きます。バンコクで乗り継いでいきます。TDACですか?知らないです。航空会社からメール来れば見てたかもしれないが、多分来ていないと思うので知らなかった。

新たに入国ルールが変更になることを知らないという女性。
登録をしないと入国ができないため、申請の様子を撮影させてもらいました。

オンラインでパスポート情報や便名、滞在先などを入力する必要があり、登録はタイに到着する3日前から可能です。

タイに向かう女性(30代):
めっちゃ多いし、うまく機能していなくて、選べない項目がある…。

何とか入力を続けますが…。

タイに向かう女性(30代):
操作をちょっとだけ間違えたんですけど、そうしたら取り消せなくて最初からになっちゃいました。(Q.始めて何分くらい?)10分くらいたってます。全然終わりそうな感じがしない。

それから5分後…。

タイに向かう女性(30代):
終わりました…。すごく焦りました。現地でやっていたら相当焦ったと思う。ネットも多分すぐにつながらなかったりする。あとは無事入国できればいい。

入力が完了したのは約15分後でした。

登録が完了すると、確認メールが送られてくるということです。

その後、タイに向け旅立っていった女性。
3日ほど滞在するといいます。

TDACの事前登録を忘れていた場合、どうすればいいのでしょうか。

在東京タイ王国大使館は「タイ到着後、カウンターがあるので、そこで登録をしてほしい」としています。

このルール変更についてタイ政府は、デジタル化に伴い、旅行者の入国手続きを効率化する他、犯罪歴のある外国人の追跡に利用し、警備の強化を目指す方針だとしています。