吉原功兼キャスター:昨日の初日は最大90分の待ち時間が発生したというフランスパビリオンです。大人気のパビリオンなのですが、その中身をご覧いただきたいと思います。
フランスパビリオンのテーマは「愛の讃歌」。
日本とフランスの様々な愛、友好なども、このパビリオンから感じることが出来る。

■ジブリの世界を巨大タペストリーでリアルに表現
まずはこちらから。
巨大なタペストリー。これは織物だが、映画「もののけ姫」を扱ったもの。
ジブリの世界が広がっている。
大きさが縦5メートル。本当にスケールが大きい。
タペストリーの下側には、映画「もののけ姫」の主人公、アシタカが、呪いの傷を、水で癒すというシーンを再現されている。
絵のように見えるが織物だ。よく見ると、織物の網目とか、きめ細やかさみたいなものが良く分かる。
長い歴史、伝統があって、技術という確かなものがあることを感じることが出来る。
日本とフランスの繋がりだ。

■圧巻 “贅”で埋め尽くされたキラキラ空間
さて、次は光り輝くきれいな世界が広がっている。
フランスと言うと高級ブランド。ここには、フランスを代表する高級ブランド、ルイ・ヴィトンの巨大なトランクが大量に並んでいる。
なぜ「トランク」なのかというと、創業者のルイ・ヴィトンは、実はトランク職人だったのだ。
よって、このトランクは、ブランドの原点とも言える。
その数なんと135個!
ひとつが高いものだと200万円を超えるので、総額でいうとおよそ2億7千万円。
本当に物凄い贅が尽くされた場所だ。

■ディオールのドレスから見える職人のプライド
【吉原功兼キャスター】フランスというとファッション大国。フランスらしい圧巻の展示がまだまだあります。
ルイ・ヴィトンの次はディオール。
こちら、ドレスの数々…10センチぐらいの小さなものから大きなものまで白のドレスが数えきれないぐらい展示されている。
全部白に統一されているのはなぜなのか。
一つ一つのライン、そして縫い目のきめ細やかさを出すために、あえて白に統一しているのだという。
職人技を見てくださいという、ブランドのプライド…矜恃みたいなものがここには詰まっている。
ブランドの凄さが伝わってくる。

■これは本物?「樹齢1000年以上のオリーブの木」
フランスパビリオンにはブランドだけではなくリラックスできる空間…「庭園」もある。
樹齢1000年以上のオリーブの木がある。

■共に火災を乗り越えて…フランスと日本をつなぐ証
そして!締めくくりとなるのがこちら。
こちらは幻想的な空間が広がっている。
この中で見て頂きたいのは、こちら。フランスの「ノートルダム大聖堂」と、その隣にあるのは沖縄の「首里城」だ。
両方とも2019年に火災にみまわれたが、この2つは連携して、復元にあたり修復技術の情報共有をしたという。
まさにフランスと日本をつなぐ作品として、展示されている。
こういう愛であったり、友好関係というものを、この場所から感じることが出来る。
フランスパビリオンはこの開催期間、300万人の来場を見込んでいる。
(関西テレビ「newsランナー」2025年4月14日放送)
