ウクライナへの軍事支援を巡り、ヨーロッパなどの関係国が会合を開き、過去最大となる、約3兆4000億円の追加支援を行うことを発表しました。
イギリスとドイツが主催し、ウクライナの軍事支援を協議する会合が11日、ベルギーのブリュッセルで開かれ、約50カ国が参加しました。
イギリスのヒーリー国防相は記者会見で、参加国全体で過去最大となる210億ユーロ、日本円で約3兆4000億円のウクライナへの新たな軍事支援を発表しました。
ドイツのピストリウス国防相は「ロシアは、ウクライナが戦いを続けられることを理解する必要がある」とロシアをけん制した上で、ウクライナ支援の重要性を強調しました。
オンラインで演説したウクライナのゼレンスキー大統領は参加国に対し、防空システムの供与を改めて求めました。
これまで議長国を務めていたアメリカは、オンラインでの参加にとどまりました。
アメリカがロシアとウクライナの停戦を目指す一方、ヨーロッパはウクライナへの新たな軍事支援を決め、双方の対応には温度差が見られます。