「ネイルコーナーが予想以上の売れ行き」。高知初上陸のドン・キホーテが1カ月を迎え、意外な人気商品が明らかになった。
開店1カ月も客足は衰えず!「飛びぬけて段違い」の売れ筋商品は?
3月18日、ドン・キホーテ高知店がオープンから1カ月を迎えた。午前中から買い物客でにぎわう店内では、地元客や観光客が商品を手に取る姿が見られた。

「まだ初めてだから迷いますね。(商品の)場所に迷います。もうそろそろ空いてるかなと思って(来た)」と高知市からの客は話す。
伊藤敦史店長によると、高知店の売れ筋ベスト3は以下の通りだ。
3位:「ド情熱」ミックスナッツ

2位:洗濯用洗剤(大容量)

1位:カカオケーキ

特に1位のカカオケーキは「飛びぬけて段違い」で売れているという。「毎日、毎日、カカオケーキの補充係として、私、やらさせていただいています」と伊藤店長が語るほどの人気ぶり。しっとりとした生地の中にチョコレートが入っており、甘すぎないおいしさが魅力だ。
高校生も驚愕!店長の決断が生んだネイルコーナーが予想外のヒット
店長にとって意外だったのは、ネイルコーナーの人気だ。

「ネイルの棚の本数は通常1本ないし2本ぐらいの広さでやってるんですけど、高知店では5本とかなり広く取った。ネイル部門を深掘りしてみようとチャレンジさせてもらいました」と語る。

結果として、他の店舗より3倍の広さを確保したネイルコーナーは、想定の2倍の売り上げを記録。「意外と皆さん、ネイルをご自身でやられる方が多いんだなと改めて実感しました。うれしい誤算でした」と笑顔を見せる。

コスメコーナーで買い物中の高校3年生は「今までのドラッグストアとは比べ物にならないくらい、めっちゃ多くてびっくりしました」と驚きを隠さない。
オープン時の混乱から一転、レジスタッフの急成長に店長感涙
オープン当初はレジ待ちの列が店外にまで及んだが、1カ月を経て状況は改善された。

伊藤店長は「今はレジの従業員のスキルがかなり上がって、待機列もかなり少なくなってきました。この短い期間でかなり成長されて、親心じゃないですけども、泣けてくる感じですね」と従業員の成長を喜ぶ。

レジ係のリーダースタッフも「それぞれ良いところを出し合いながら、皆で助け合いながらレベルアップしていってると思います」と手応えを感じている。
「テーマパークとして利用を」地域との共存で活気づく街へ
ドン・キホーテの出店は周辺地域にも影響を与えている。近くの喫茶店の店主は「(オープン日、客に)『どこに行くの』って聞いたら、ドン・キホーテって言っていた」と話す。埼玉からわざわざ高知店の限定品を買いに来たのだという。また、近隣のパン屋では常連客以外に若い人が増えたという話もあった。

伊藤店長は今後について、「小売業としてではなくて、テーマパークとしてドン・キホーテをご利用いただければうれしい。高知県の皆さまの熱量だったり気質がドン・キホーテとマッチしていると思いましたので、できれば多店舗展開も視野に入れて店舗運営していきたい」と意欲を示す。
オープンから1カ月を経た今も興奮冷めやらぬドン・キホーテ高知店。渋滞対策として土・日以外にも平日に警備員を配備するなど、課題解消に向けた取り組みも進められている。大型店舗と近隣の店舗がうまく共存し、ウィンウィンの関係を築いていくことが期待される。