サクラも満開になっていよいよ春爛漫の季節。春は暖かく過ごしやすい季節ですが、実は「春の5K」と呼ばれるこの時期特有の現象に悩まされる季節でもあります。

この「春の5K」とは、「花粉」「黄砂」「寒暖差」「強風」「乾燥」の5つです。

まず「花粉」ですが、これはもうおなじみですね。花粉のピークのグラフになりますが、3月にスギ、4月にヒノキのピークが来ます。北陸は比較的ヒノキの花粉は少ないんですが、この時期、ヒノキアレルギーの方は特に対策が必要となります。

そして、次の「黄砂」も春に要注意です。こちらのグラフはそれぞれの月に黄砂が何日飛来したかを集計したものになります。4月が6.2日で一番多いんです。黄砂の発生源となる中国大陸の砂漠の雪が解けて、舞い上がるのがちょうど春の季節になります。来週月曜日の黄砂の予想ですが、また県内にも飛来しそうですのでご注意ください。

3つめは「寒暖差」です。こちらは金沢の最高気温と最低気温の平年値ですが、このグラフは月ごとにその差を取ったものです。春と秋に山が2つありますね。はい。特に4月が9.1℃なので寒暖差が最も大きい月ということができます。服装でうまく調節して、体調を崩さないように気を付けてください。

そして、「強風」です。北陸では風は春より冬のほうが強いんですが、春も強風になりやすい季節です。今週も強風により金沢市で工事現場の足場が崩れる事故がありました。冬の強風との違いといえば、冬は北西からの冷たい季節風ですが、春は「春一番」に代表される南寄りの暖かい風となります。

そして、この南風が原因となって発生しやすくなるのが最後の「乾燥」です。日本海側では、南からの風が山を越えて吹き下ろすと気温が上がって乾燥した空気が流れ込みやすくなります。金沢の湿度は年間の平均でだいたい70%くらいですが、観測史上最も低い湿度といえば、何%くらいだと思いますか?実は「4%」なんです。なかなか想像しづらい湿度ですが、これを記録したのが2005年の4月ということです。ちなみに2位の7%という記録も4月に観測されています。

「週間予報」を見てみましょう。12日は久しぶりに日差しが届きそうですので、「花粉」と「寒暖差」です。13日からは荒れた天気になりそうですので、「強風」に。そして週明けは先ほどお伝えしたように「黄砂」にご注意ください。

石川テレビ
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