石川県内で年々増加している学校でのいじめ件数。2023年には野々市市の中学校で生徒が「SNSを使って誹謗中傷される」などの事案も起きています。
こうした「いじめ」を防止するため
金沢市内の中学校で石川県警による特別授業が開かれました。
新年度のこの時期に石川県警が初めて開いたいじめ防止のための特別授業。
「危険なことに巻き込まれる前に自分の感じたその気持ちを無視しないでSOSを発して欲しいと思います。」
警察官は、参加した全校生徒約830人にいじめの行為は未成年であっても犯罪にあたることを強く訴えました。
県警によりますと最近はSNSを利用して誹謗中傷をしたり無断で写真を掲載するなどの事案が多く発生していて大人が認知したときにはすでに深刻な事態となっている場合があるといいます。
そのため、4月11日の教室では小さな悩みでも周囲の大人や警察などに相談するよう生徒たちに呼びかけました。
県警本部人身安全・少年保護対策課新堂康晴次席:
「いじめは行為の多くが犯罪になること一人で悩んでいても解決しないのですぐ大人に相談してほしい。」
警察は来月までに県内全ての中学校で同様の「いじめ防止教室」を開くことににしています。
「いじめを受けている子どもたち」の異変を家庭内で発見できるチェックポイントがあります。それがこちらです。
「言葉遣いが荒くなったり反抗したり八つ当たりしたりする。」「テレビゲームなどに熱中し、現実から逃避しようとする。」などです。
そうした変化を感じたら周囲の人が学校や相談機関などに話すことが大切です。県警はいじめ防止のため今回のような特別授業を開催するほか相談窓口も設置しています。
電話番号は076(225)0777です。ひとりで悩まず周囲の大人や警察に連絡してください。