2020年7月の豪雨で被災し、国のかさ上げ工事に伴い休業中の八代市坂本町にある旅館で、学生たちが土壁づくりを手伝いました。
4月7日、八代市坂本町の球磨川沿いにたたずむ鶴之湯旅館。
左官道具のこてを持った若者たちの姿がありました。
彼ら5人は熊本高専八代キャンパスで建築デザインや歴史的な建築物について学ぶ学生です。
旅館の歴史的価値などについて調査研究を続ける建築社会デザイン工学科森山学教授のもと2020年7月豪雨の被災後、旅館復旧の手伝いを続けてきました。
今回は旅館の土壁づくり。学生たちは竹で編んだ土台に藁を混ぜた土を塗り重ねていきます。
土壁づくりはほとんどの学生が初めてということですが、そこは建築を学んでいる学生たち、コツをつかむと担当の部分を上手に仕上げていました。
【熊本高専八代キャンパスの学生】
「思ったより難しくて、こういうことで技術とかが継承されていくと思ったら楽しいなと思っています」
【熊本高専八代キャンパスの学生】「(被災しても)昔のものを壊さずに頑張って残していくのが最高です」
【熊本高専建築社会デザイン工学科森山学教授】
「学生たちには(それぞれの地域がもつ)歴史的な環境を継承して、地域が誇りを持って暮らしていけるような視点を持って地域に貢献してもらえたら」