能登半島地震の影響でほとんどの旅館で休業が続く七尾市の和倉温泉。ここに新たな旅館がオープンします。1年3カ月ぶりの営業再開、温泉街復興への決意とは。

能登半島地震で壊滅的な被害を受けた北陸を代表する温泉地・和倉温泉。地震から1年3カ月たった今も、21あった旅館の内、4つしか再開できていません。

こうした中、12日にオープンするのが「TAOYA 和倉」です。

この地には、かつて創業から140年を数える老舗旅館「金波荘(きんぱそう)」がありました。その後、湯快リゾートが引き継ぎ、営業を続けてきましたが、去年、能登半島地震が発生。温泉を運ぶ配管が破裂、浴槽に亀裂が入るなど建物に甚大な被害が発生し、休業を余儀なくされました。

こうした中、湯快リゾートでは、少しでも早く旅館を再開させる事が温泉街の復興につながるとと考えていました。

川崎社長:
「(和倉温泉の)先駆けとしてオープンすることによって他の旅館さんも同じような問題とか課題とか抱えている中でTAOYA和倉さんがオープンしました!なので、他の温泉旅館さんも頑張ることができるんじゃないかなっていう、もしくは後押しができればなと思っています。」

最も被害が大きかった1棟を解体し、比較的無事だった2棟を修復。TAOYA和倉として今回の営業再開にこぎ着けたのです。

今回の営業再開には、七尾市の茶谷市長も期待を寄せています。

茶谷市長:
「復旧復興は道半ばだが和倉温泉に宿泊客が1人でも来ることが能登全体の復旧復興に繋がる。七尾市そして能登の復興に向けてお力添えをよろしくお願いします。」

そのTAOYA和倉。全ての客室から七尾湾を望めるほか、和倉温泉ならではの海と一体になった露天風呂も楽しめます。さらに食事も魅力。能登の食材を多く使ったビュッフェも楽しめます。

和倉温泉では年内にさらに2つの旅館が再開予定で、少しずつ復興のつち音が大きくなっています。

石川テレビ
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