自民党内の財政再建派と積極財政派の2つの組織を統合した「財政改革検討本部」が8日、総会を初開催した。
これまで自民党内には、財政健全化を重視する「財政健全化推進本部」と積極的な財政出動を求める「財政政策検討本部」があったが、1つの組織の中で議論を交わすことにした。
総会の冒頭、小野寺政調会長(財政改革検討本部本部長)は、2つの組織を統合したことに触れ、「議論をしっかり進めることが大切と思い、このような組織にした」と強調した。
また、「トランプ関税の影響が大きく出ている経済状況もある。しっかりとした議論の積み重ねが大切だ」と述べた。
検討本部は、政府の「骨太の方針」に反映させるため、5月中に提言をまとめる方針で、財政健全化目標の扱いなどが焦点となる。