唐津市の病院で、手術を受けていた30代の男性患者が、必要な措置を取られず死亡したとして、遺族が病院を訴えていた裁判で、病院側が過失を認め、4月7日和解が成立しました。
この裁判は約6年前、県内の当時39歳の男性が転落事故で両足を骨折するなどして、唐津市の唐津赤十字病院で手術を受けた際、薬物を投与した直後に肺の血管に血栓がつまり死亡したことについて、病院側が必要な措置を取っていなかったとして遺族が病院に対し約8千万円の損害賠償を求めていたものです。
7日、福岡地方裁判所で開かれた裁判で、病院側は症状が発症する可能性について配慮や対応ができなかったと過失を認め、遺族側に謝罪し、賠償金6500万円を支払うことで和解が成立しました。
遺族側は、「息子は帰ってきませんが、これを教訓に二度と事故を起こさない気持ちで医療に取り組んでほしい」とコメントしています。
一方、唐津赤十字病院側は、「和解調書が現時点で届いていないため、コメントを差し控える」としています。