高知市の専門学校でも新入生が新たな門出を迎えました。中には戦禍にさらされるパレスチナ自治区ガザに住む家族を高知に避難させるため、日本語を学ぼうとする青年の姿もありました。

高知市の県民文化ホールでは龍馬情報ビジネス&フード専門学校など龍馬学園グループ3校の合同入学式が行われました。

新入生を代表してグラフィックデザイン学科の岡本奈々さんが誓いの言葉を述べました。
グラフィックデザイン学科・岡本奈々さん:
「きょうという毎日が自分の将来に繋がっていることを忘れず、歴史あるこの学び舎で成長してまいります」

今年は合わせて23学科、457人が入学しました。
セールスマネジメント・ブライダル学科:
「色彩学とかパーソナルカラーとか学べるのはすごく楽しみにしてます」
Q将来の夢は
「ウエディングプランナーです」

新入生のなかには南国市出身のモハメド・アルダフディーさんの姿が…。
モハメドさんは父親が高知大学医学部に留学中高知で生まれ、日本国籍を得ましたが、1歳の時に一家はパレスチナ自治区ガザに戻ります。

戦禍にさらされるパレスチナ自治区ガザに住む家族を高知に避難させようとアラブ首長国連邦の大学を卒業し、今年1月高知に。

日本国籍を持つモハメドさんですが、高知で暮らしていたのは1歳までで日本語は話せません。自分のルーツである日本と故郷ガザを結びたいと日本語学科で学びます。

モハメド・アルダフディーさん:
「新しい日本の生活が始まることをうれしく思う。日本の国籍を持っているけれど、今まで日本語が話せなかったので、話せるようになる自分がすごく楽しみだし、周りの人たちに「頑張ってね」って言われるので日本語を頑張って学びます」

モハメドさんは将来日本と中東地域を結べるような国際的な仕事をしたいと話しています。

また、日本語学科にはアフリカ・ブルキナファソ出身で高知ファイティングドッグスのサンフォ・ラシィナ選手の弟ムッサさんが入学しました。

高知さんさんテレビ
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