凶悪事件の温床ともなっている〈闇バイト〉。大学入学など新生活を始める若者が多いこの時期だからこそ、巻き込まれないための注意が必要です。熊本市の東海大学熊本キャンパスで7日、新入生を対象に〈闇バイト〉防止講話が行われました。
【熊本東警察署 生活安全課 鶴田 直也 生活安全第一係長】
「〈1日働くだけでそんなに稼げるならいいか〉〈嫌になったらすぐに辞めちゃえ〉
安易な考えで応募してしまうと取り返しのつかない結果を招いてしまう」
東海大学熊本キャンパスにこの春、入学した1年生およそ120人を対象に7日開かれた講話。テーマは〈闇バイト〉です。
〈闇バイト〉とは、高額報酬をかたって強盗や詐欺などの犯罪行為に加担させるもので、首都圏では去年、強盗事件が相次ぐなど凶悪事件の温床ともなっています。
熊本県内でも去年11月に10代の姉弟が〈闇バイト〉を募集した疑いで逮捕され、
その後、姉弟への指示役とみられる暴力団幹部の男が逮捕・起訴されるなどしています。
7日は熊本東警察署生活安全課の鶴田 直也生活安全第一係長が「高額報酬」などをうたった求人に応募した人が犯行グループに送った個人情報をもとに脅されて断り切れず、詐欺などの犯罪行為に加担してしまう〈闇バイト〉の特徴を説明しました。
また、肥後銀行で金融犯罪対策に取り組む漆島 智和さんは、「強盗や特殊詐欺の
実行役だけではなく、他人に口座を販売したり貸したりする行為も詐欺などに使われる恐れがあり、違法である」と話しました。
【新入生】
「聞いて〈思った以上に色々な(勧誘の)手段があるんだな〉と思った」
【新入生】
「『X』とかをやっていて(ダイレクトメッセージで)バイトの勧誘が来るので、やっぱり怖い。自分の目で見て直接面接を受けてというバイトをやろうかな」
【熊本東警察署 生活安全課 鶴田 直也 生活安全第一係長】
「高額報酬で内容が不透明なところには注意してほしい。やりとりの中で匿名性の高いアプリを使うように誘導されたときには十分疑ってほしい。一回、踏みとどまって
周囲や警察に相談して人生を台無しにしないようにしてほしい」