熊本市南区で去年11月から少なくとも4カ所の公園で不審火や落書きなどの被害が相次いでいることが分かりました。

3月31日の夜には、公園のベンチが燃えるボヤも発生。管理する熊本市は放火の可能性があるとして被害届を提出しています。

【前田美沙希記者リポート】
「現場はJR西熊本駅から100メートルほどの場所にある公園です。燃えたベンチは新しいものになっていて、下には燃え殻のようなものも確認できます」

消防などによりますと、3月31日の午後9時ごろ、熊本市南区の『刈草中央公園』でベンチとその上にあった衣服が燃えたということです。

近くを歩いていた人からの通報で消防が駆け付け、火は10分ほどで消し止められました。けが人はいなかったということです。現場に火の気はなく、公園を管理する熊本市は放火の可能性があるとして翌日、警察に被害届を提出しました。

関係者によりますと、「近くに中学生から高校生ぐらいの人が複数人いた」という
目撃情報が寄せられていて、放火の疑いがあるということです。この公園では1月にペンキやスプレーでトイレに落書きされる被害も確認されています。

また、同じく南区にある『上宅地北公園』では、1月24日の午前1時ごろに
枯れ草などが燃える火事が発生しましたが、出火の原因は分かっていません。

さらに去年11月に『平成中央公園』でトイレの窓が割られていたり、『飽田公園運動施設』では1月と3月にトイレットペーパーや木の切り株が燃えるボヤも発生したりと、南区では少なくとも4カ所で被害が確認されています。

警察は、器物損壊の疑いで関連を調べるとともにパトロールを強化。「不審な人物を見かけたら通報してほしい」としています。

テレビ熊本
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