長崎県沖での医療用ヘリコプター事故に関連し、ヘリを運航していたエス・ジー・シー佐賀航空は7日に会見を開き、「機体に異常はなく、飛行に支障はないと判断できる気象状況だった」と説明しました。

【謝罪】
「この度は弊社メディカルヘリ不時着水による3名の尊い命を失う結果となったことを深くお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした」

6日に長崎県・壱岐沖の海上でヘリコプターが転覆した状態で見つかった事故について、運航していたエス・ジー・シー佐賀航空が会見を開きました。

【エス・ジー・シー佐賀航空 宮原幸徳統括航空事業本部長】
「対馬空港、これは有視界気象状態だったと、いわゆる人間の目で見て飛べる状態だったと」

佐賀航空によりますと、ヘリコプターは当日の飛行前の点検で異常はなく、対馬空港の離陸したときの気象状況も飛行に支障はなかったということです。
一方で、ヘリコプターに乗っていた操縦士と整備士に聞き取りができていないため、事故当時の状況は確認できていないとしています。

佐賀航空のヘリコプターをめぐっては去年7月にも福岡県柳川市で2人が亡くなる墜落事故が起きていて、その後、機体の点検や操縦士の再教育などを経て去年8月から順次運航を再開していたばかりでした。
また、今回の機体はこれまで事故を起こした機体とは別だということです。
佐賀航空には、8日に運輸安全委員会の調査官が入る予定で、佐賀航空は事故原因が明らかになるまで所有するすべての機体の運航を取りやめるとしています。

サガテレビ
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