自衛隊に新たに編制された「海上輸送群」の初代司令に着任した馬場公世1等陸佐が6日、報道各社の取材に応じ、「光栄に感じている。重責に身が引き締まる思いだ」などと述べた。
中国の海洋進出が強まる中、南西諸島の防衛力を強化するため、3月24日に陸海空の自衛隊の共同部隊として新編された「海上輸送群」は、陸上の部隊や装備品を離島などに輸送する任務を担う。
広島県の呉基地で行われた式典後に取材に応じた馬場司令は、「陸上自衛官として初めて船舶を運用する部隊の指揮官ということで、たいへん光栄に感じている。重責に身が引き締まる思いだ」と述べた。
また、「陸上自衛隊として、船舶の運行に関する知識や経験、基盤といったものがない。いかに知識や経験を蓄積して、基盤等を確保していくかが課題だ」として、「人材の育成、教育、乗艦実習を含め、海上自衛隊の連携が不可欠だ」との考えを示した。
そして、「新編準備において陸上自衛隊、海上自衛隊のそれぞれ良いところをミックスするようにと着意しながらやってきたので、部隊でこれから色として出てくればいいかなと思っている」と述べた。