佐賀市の神野公園で長年愛されてきた小動物園。施設の老朽化などにより再整備し今後は芝生広場として生まれ変わります。飼育施設が無くなることを受け、3月、小動物園で飼育されている小鳥の引き渡しが行われました。

【見物客】
「あのクジャクの近くにいる白い鳥はなんだろうね」
【見物客】
「青きれい。こんなにいたんだね」
【見物客】
「普段動物園には行かないから近くでこういうきれいな鳥など普段見られないものが見られていいと思う。もうすぐ鳥がいなくなってしまうと聞いたから最後に見に来ようかなと思って来た」

佐賀藩主鍋島直正の別邸として約180年前に造られた佐賀市の神野公園。
鍋島家から市に寄贈されてから約100年が経過し施設の老朽化が進んでいることなどから再整備計画が進められています。

公園の施設のうち約60年間、園児や家族連れなど多くの人を楽しませてきたのが小動物園です。

【飼育員 永渕さつきさん】
「2016年から8年間2人で交代で餌やりと掃除を主にしてきた。匂いもしない・きれいにされているなどお客さんから聞く。そういう声が糧になっている」

小動物園には9種類の鳥90羽ほどが飼育されていますが、再整備によって飼育施設が無くなってしまうため、この日は、事前に募った引き取り手にセキセイインコやキンカチョウなどの小鳥が引き渡されました。

【引き取り手】
「かわいかね。うれしい。昔飼っていたけどこの年になって飼い直そうかなと思って」
Q.名前は?
「きんちゃん。キンカチョウのきんちゃん。」
【引き取り手】
「思ったより元気すぎてちょっと不安だなと。夏は暑くなりそうなので気を付けながら飼いたいなと思う」

【市の担当者・引き取り手】
「ありがとうございます」

【飼育員 永渕さつきさん】
「かわいがってほしい。一匹一匹に愛情を添えられるんですよ。私たちのように何羽もいる中での愛情と違った愛情を持って育ててほしい」

【市緑化推進課 山口崇さん】
「こちらで飼育していたので人に慣れていないということもあるかと思うけれど家族として大切に育てていただけたらと思う」

市によりますと、小動物園があった場所は今後、イベントなども開催できる芝生広場として活用する予定だということです。

サガテレビ
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