福井市のサクラの名所、足羽川桜並木から中継です。

<中継:田辺真奈葉アナウンサー>
「さくら名所100選」にも選ばれている福井市の足羽川桜並木に来ています。サクラのトンネルとして美しい景観を作り出すことでも有名で、県内外の人に親しまれています。
 
サクラの開花状況は1分咲きといったところでしょうか。木によって差はありますが、ようやく咲き始めた感じです。
 
現在は「ふくい桜まつり」が開かれていて、足羽河原でも夜にはライトアップやぼんぼりが灯り、夜空にサクラが浮かびあがります。まだ肌寒いのですが、先ほどからお花見をする人も増えてきました。
 
お花見をしている人に話を聞いたところ、県外からサクラを目当てに来られた方も結構いらっしゃいました。
  
桜まつりについて、福井市の観光振興課の林さんにお話を聞きます。

Q.北陸新幹線県内開業から1年、今回の桜まつりの見どころは?
福井市観光資源課・林春輔さん:
「ハピテラスでは、5日・6日の土日に桜フェアを開催。6日の日曜には福井市内でディズニーのパレードも行われます」
 
Q.この美しい桜の風景を次世代につなごうと、市でもクラウドファンディングなどの取り組みをされていますね? 
林さん:
「足羽川桜並木は植樹から70年以上を経過していて、台風や積雪などの影響で倒木や枝折れが発生しています。さらに、この堤防に植えられている桜は倒木があっても、法規制によって同じ場所に新たにサクラを植えることができません。実際に少しずつサクラが少なくなっているんです。そこで、市では強剪定という処置を行って、老衰した幹や枝を伐採して桜の成長を促す取り組みを実施。クラウドファンディングを募集して行っています」

Q.強剪定に必要なサクラはどのくらいありますか?
林さん:
「このプロジェクトは2024年から5年計画でスタートしていて、2028年までに強剪定が必要なサクラはまだ160本ほどあります」
 
Q.福井市では大手ビール会社キリンとタイアップした保全活動の取り組みも始めたんですよね?
林さん:
「キリンでは各自治体の桜の保全活動を行う晴れ風アクションを実施していて、市でも応募し採用されました。この缶ビールについたQRコードを読み込んで各自治体へ寄付することができます」
 
ビールを飲んでおいしく桜を守れますね。この桜のトンネルを次世代に残すための取り組みが広がるといいですね。

林さん:
「足羽川桜並木は、福井空襲や福井地震からの復興のシンボルとして植えられた経緯があります。これからも災害に負けずに咲き続けていく『復興のシンボル』として受け継がれていくために、保全活動に取り組んでいきたいと思います」
  
さて、足羽河原の満開予想は9日となっています。夜は気温が低いのでみなさん温かい恰好でお花見を楽しんでください。
   
<ふくい桜まつり>
期間:4月13日(日)まで
▼打ち上げ花火
5日(土):足羽川左岸河川敷(泉橋~鉄道橋間)で19時から約5分(75発程度)
▼パレード
6日(日):11時半~12時半、福井駅西口・中央大通り

福井テレビ
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