卒寿に誕生記念と人生の節目にあわせて、市民が植えた八重桜が今年も咲き始めました。

大村市野田町の「赤似田さくら園」です。

市の花・オオムラザクラにちなんで、大村を「日本一のサクラの町」にしようと2018年に植樹が始まり、今では2万平方メートルの私有地に50種、500本の八重桜が植えられています。

さくら日本一まちづくりの会 中里利彰さん
「苦労のかいがあったかな、という感じ。それが一番だね、良い花が咲いたし」

サクラを植えた理由を記した看板を見ると、それぞれの人生模様が浮かんできます。

大村市観光コンベンション協会の会長、酒井辰郎さんも7年前、還暦にあわせて「陽光」という品種を植えました。

酒井辰郎さん
「(植えてから)途中で一度、台風で倒れかけたんですが、今また、こうして咲いてくれてうれしい。(品種を選ぶときには)どのサクラがきれいか。これが優しい八重桜ということでこれに決めさせていただいた」「サクラが樹齢50、60年。そこまで生きれないと思いますが、これから毎年、咲くサクラを見ながら元気をもらいながら、残りの人生を楽しみたい」

さくら園の中心にあるのは「醍醐の桜」

豊臣秀吉が豪華な花見の会を催したことで知られる京都・醍醐寺のしだれ桜の子孫です。

大村に持ってくるのに尽力した市民団体のメンバーも今は鬼籍に入りました。

中里利彰さん
「まだ、つぼみがあるよ・・・」「オオムラザクラにしても玖島桜にしても、大村市の財産ですよね。それを(未来に)残してやろうかなと」

市民の思いが詰まった500本もの八重桜は今月20日ごろにかけて次々と見頃を迎えます。

テレビ長崎
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