韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が罷免され失職しました。
ソウルからFNNソウル支局・濱田洋平記者が中継でお伝えします。
4日午前、韓国の憲法裁判所は尹大統領について、8人の裁判官全員一致で弾劾を妥当と判断し、「罷免」を言い渡しました。
憲法裁判所は尹大統領が2024年12月に宣言した非常戒厳について、「国民の信任を裏切り、容認できない重大な違法行為だ」と糾弾しました。
大統領が罷免されるのは2017年の朴槿恵(パク・クネ)元大統領以来、2人目です。
弾劾賛成派は「国民の勝利を見せることができて、涙が出そう。本当に幸せです」と話しました。
一方、尹大統領の支持者は怒りの声を上げたり涙を流したりしていました。
弾劾反対派:
とても痛ましい気持ちです。私は絶対に棄却だと思った。
今後60日以内に大統領選挙が行われますが、最新の世論調査では、最大野党「共に民主党」代表の李在明(イ・ジェミョン)氏が30%を超える支持率を得ていて、ほかの候補を圧倒しています。
――李氏が大統領になった場合、日韓関係への影響はどういうことが考えられますか?
過去には反日発言もあった李氏ですが、2024年12月には日本の大使に対し「私は日本に対する愛情がとても深い」と発言しています。
態度の変化については見極めが必要ですが、世論を見ると日本への好感度は3年前の21%から3月末の発表では47%まで上がっています。
日本としては次の大統領が誰になったとしても、日韓関係改善の流れを途切れさせない努力が必要です。