562人分の個人情報が、81日間にわたってホームページ上で公開されていました。
熊本市教育委員会は、経済的な理由で支援を必要とする人が申し込む『高校等進学支援金』について、申請者の個人情報を誤って漏洩させてしまったとして3日会見を開き、謝罪しました。
【熊本市教育委員会】
「申し訳ございませんでした」
個人情報が漏洩されたのは熊本市の『高校等進学支援金』に申請をした562人分の氏名や生年月日などです。
『熊本市高校等進学支援金』は、経済的な理由で高等学校などへの就学が困難な家庭に対して一律4万円を支給する制度で、生活保護受給世帯などが対象となります。
熊本市教育委員会によりますと、去年12月26日に『高校等進学支援金』の認定についての資料を、氏名欄を黒塗りにしたPDF形式の文書として熊本市のホームページ上で公開。
目視では個人を特定できない状態だったものの、テキストデータを残して掲載していたため、パソコンで特定の操作を行えば氏名を確認できる不適切な状態だったということです。
先月14日に申請者からの情報提供を受けて事案が発覚。
その2日後に資料を削除し、氏名やキーワード検索によって表示されることがないよう、インターネット検索機能の事業者にも削除を依頼。
現在は閲覧できない状態になっているということです。
熊本市教育委員会は「黒塗りの個人情報を扱う際の作業について研修などで認識していたものの、担当者が失念していた」として3日謝罪。
申請者には今月1日付で謝罪文書を発送し、これまでのところ個人情報の不正利用についての報告は上がっていないということです。