4200品目を超える食品が値上げされた4月。家計への影響が懸念されるが、子どもは春休みで給食もないため、家計への心配だけでなく、子どもの昼食の準備に頭を悩ませる保護者も多いのではないだろうか。そんな悩みを解決しようと200円で子どもに弁当を提供する店を取材した。
春休み期間中“200円”で弁当提供！
学校給食の食材を取り扱う企業が運営する新潟市東区の弁当店。この店で用意されている弁当は、なんと税込み200円だ。
店の宮崎早苗さんは「だいたい給食費と同じくらいか、それよりもちょっと安く提供できればいいなと思って。給食がないときだからこそ、私たちができる役割があるのではないかと思って始めた事業」と話す。
給食のない春休み期間中に小学生～高校生限定で500円相当の弁当を200円で提供。この日は午前10時半の整理券配布開始とともに弁当を求める多くの子どもが来店していた。
毎日変わるメニューに子どもたちも満足！
子どもにも弁当は好評のようで「安いし、おかずとかが入っているからそれ一つで食べられる」「から揚げ弁当とかハンバーグ弁当とか、日替わりのところがいい」「いつも日替わりだから、同じおかずが出る日がなかなかない」などの声が聞かれた。
安さだけなく、毎日変わるメニューも人気の秘密！ハンバーグなど子どもたちに人気のおかずが入るのはもちろん、子どもの成長を考えて栄養バランスにも気を遣っているという。
この日は、キャベツのラペにブロッコリーなどの野菜のほか、ハンバーグが入っていた。
物価高・献立に悩む保護者も「すごく助かる」
毎日の献立に頭を悩ませる保護者にとっては救世主となっているようだ。
店を訪れた保護者からは「お財布にも親にも優しくてすごく助かっている」「献立を考えて、買い物も行かないといけない。栄養あるものを食べさせたいが、食材もすごく高くなっているので、こういうところがあるとすごく助かる」と話していた。
弁当は1日50食限定で、午前11時に販売が始まるが、この日は10分ほどで売り切れになる盛況ぶり。それでも早い時間に完売した場合は、通常の弁当を20％引きで購入することができる。
社会福祉協議会や地域の企業などの協力を得て行っているこの取り組み。宮崎さんは「食事をするときはみんな笑顔になると思う。子どもたちの笑顔の時間のお手伝いができればいいなと思って、続けていこうと思う」と笑顔を見せていた。
（NST新潟総合テレビ）
