2024年、全国の警察に覚醒剤で摘発された人は6124人に上り、10年ぶりに増えたことがわかりました。また、大麻で摘発された中学生が過去最多となり、薬物の蔓延が深刻化しています。

警察庁によりますと、2024年に薬物事件で摘発された人は1万3462人に上り、2年連続で増えました。そのうち覚醒剤は6124人で10年ぶりに増えました。

また、大麻での摘発された6078人のうち中学生は26人に上り、過去最多となりました。大麻で摘発された人は20代以下が7割以上を占めていて、若者への蔓延が深刻化しています。

警察庁が大麻で摘発された人に行った調査によりますと、大麻を初めて使った年齢について「20歳未満」と回答した割合は、2017年の調査では約36%でしたが、2024年の調査では半数に増え、最低年齢は11歳でした。

大麻の入手先を知った方法については、20歳未満の約44%が「インターネット経由」で、そのほとんどがXとテレグラムでした。警察庁は「SNSの普及で入手が簡単になっている」とみています。

また、「大麻グミ」や大麻リキッドなどの危険ドラッグの乱用で摘発された人は615人に上り、前の年から200人以上と大幅に増えています。

フジテレビ
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社会部
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