SNSで今、なりすましによる新たな手口の被害が相次いでいます。

多度グリーンファーム・横井真人代表:
分からない人だと信じちゃうのではないかと思いますね、あれだと。憤りしか感じないですね。

Xでなりすましの被害に遭ったのは、三重・桑名市にあるイチゴ農園、多度グリーンファーム。
本物と偽物のアカウントを比べてみると、トップ画像やアカウントのアイコン、プロフィールの文言まで全て同じです。

しかし、偽物のページをスクロールしていくと、なりすました狙いがうかがえる投稿が…。

「1日の作業5~10分程度」「報酬50~100万円可能」など、短時間で高収入をうたう闇バイトの募集とみられる投稿が見つかりました。

被害を受けた多度グリーンファームの横井真人代表は、「お客さんとの信用問題にもなるし、そのアカウントを信じて、それがグリーンファームの本当のアカウントだと思ってやりとりしてしまうとどんな被害につながるか分からないので、簡単にコピーできない方法はないのかなと思いますね」と話します。

さらに取材中、偽物のアカウントに変化が見られました。
なりすましのアカウント名が、イチゴ農園から人物の名前に変わったのです。

ただ、トップの画像はイチゴ農園のままで、闇バイトの募集とみられる投稿も残ったままでした。

記載されたURLをクリックすると、QRコードが。
読み込んでみましたが、「ユーザーは存在しない」などと出てきました。

また、2日に取材を進めると驚きの事態が…。

2日の午後3時の時点で、同じ投稿をするアカウントが分刻みで急増。
大手自動車の販売会社の公式アカウントも、なりすましの被害に遭っていました。

ただ、トップ画像はイラストになっていることから、もともとは別のアカウントになりすましていたとみられます。

犯罪ジャーナリストの多田文明さんは、「下の方にスクロールしないと犯罪につながる情報がわからないようにしている。かなり巧妙になってきている。今後増える可能性があるので注意が必要」と話し、今回のような新たな手口が今後も増えていく可能性を指摘しました。

また、怪しい書き込みや不自然な画像が投稿されていた場合、なりすましが疑われるということで、注意を呼び掛けています。