1日午後、愛知・名古屋最大の繁華街で車が歩道を暴走し、0歳児含む歩行者7人を次々はねる事故が起きた。運転していた70代女を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕。FNNは事故発生時の様子を捉えた防犯カメラの映像を独自入手。映像には歩道を猛スピードで走行する車が映っていた。

名古屋最大の繁華街で車が歩道を暴走

名古屋市中区の繁華街で1日に起きた車の暴走事故。

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歩道の車止めに乗り上げるように止まった車は、前はボンネットが開き、後ろは車止めに乗り上げて宙に浮いた状態だ。

FNNが独自に入手した事故当時の映像には、午後1時頃、猛スピードで歩道を走行する乗用車が映っている。

車は商業施設の駐車場から急に飛び出すと、左にハンドルを切り、そのまま歩道に乗り上げ暴走。その後、歩行者を巻き込んだとみられる。

事故直後の現場に通りかかった車のドライブレコーダーには、交差点の真ん中で倒れ込む人、事故を起こした車の付近で倒れる人、異変に気付いた周囲の人たちが救助に駆けつけている様子が映っていた。

事故を目撃した人は「一瞬のこと。歩道を車がバーッと走ってきたと思った途端にもうはねられて、ひどい人は交差点の真ん中まで飛ばされて横になったまま」「道路を走っているんじゃなくて歩道を走ってきた。みんなが気づいてバーッと散らばりますよね。散らばりきれなかった交差点に近い人たちが6~7人いたが、バンバンと当たって、1人は交差点の真ん中まではじき飛ばされていて…」と振り返る。

駐車場から出る際、ブレーキではなくアクセルを踏んだことで急発進したとみられる。

「ハンドル握ったまま『どうしよう、どうしよう』と動揺」

事故は、4月1日午後1時前に発生し、「車が暴走して人がたくさん倒れている」などと119番通報が相次いだ。

現場は名古屋駅から2.5km離れた繁華街、栄の久屋大通の交差点。

警察などによると、乗用車が歩道に乗り上げ暴走し、0歳の男の子1人を含む7人がはねられた。全員が救急搬送されたが、いずれも意識はあるという。

運転していたのは70代の女で、事故の直後、声をかけたという男性は「(運転していたのは)女性の方、60~70代の人だと思う。私が一番最初に駆けつけて、けがないかなと思って見たら、ハンドル握ったまま『どうしよう、どうしよう』と動揺していた。(Q.運転手はすぐ110番するとか)それはもうできないというか、動揺して『どうしよう、どうしよう』って、2回ぐらい言ってて固まっていた。足腰はしっかりしていてパンツルックの普通の人で、歩けないとかのレベルではなくて…」と話す。

警察は、運転していた女を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕した。
(「イット!」 4月1日放送)

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