NYタイムズで今年行くべき街のひとつとして、富山市が掲載されました。

今では世界から注目される都市となりましたが、まだまだ知らない魅力がたくさん。

ということで、『富山の名店』を探してきました。

まずは、富山市総曲輪通りで情報集め。

Q.街なかの名店、教えてください!

「富山大和にある末弘軒。素朴な感じのラーメンでおいしい」

「ちょっと辛いけど、大喜の本店」

「七越が名店だと思います。総曲輪に来ると、七越焼を1個か2個買います。

たくさんの人に聞き込みしたところ、近くに古くから愛されているお店があるということで…。

*リポート
「総曲輪通から少し入ったところですが、こちらですね、つるや。そば屋さん。見るからに名店な佇まいです」

グランドプラザから北に進んだ場所にある、つるや本店。

*リポート
「創業が大正12年ですか!」

*つるや本店4代目店主 澤田美喜さん
「ことしで102年になります。曾祖父が初めて、祖父、父ときて、私が4代目」

102年間こだわり続けるのが、信州安曇野から取り寄せたそば粉で毎朝打った、そば。

さらに、お店の名物が…

*リポート
「このお皿は貴重なもの?」

*つるや本店4代目店主 澤田美喜さん
「父のコレクションで、民芸の作家さん、人間国宝の方の作品になります」

お店を彩るのは、季節を感じることのできる野の花。

4代目の美喜さんが生けているそうです。

この花を楽しみに訪れるお客さんも多いんだとか。

そして、一番人気のおそばが、こちらの山菜そば。

冬はキノコ、これからの季節は、コゴミやワラビなどの山菜がたっぷりのって、山の恵みを存分に味わうことができます。

*リポート
「うん、お出汁がしみますね。そばの歯ごたえもよくて、噛むとそばの香りが一段階も二段階もアップする。山菜も味にも食感にもアクセントが加わって、美味しいです」

*つるや本店4代目店主 澤田美喜さん
「加工したものではなく自然の山菜を使う。これからはウドやコシアブラなど、春ならではの山菜が増えていく」

こちらも人気のメニュー、「鴨せいろ」。

鴨のもも肉が入った、あたたかいつけ汁で、冷たいそばをいただく、贅沢な逸品です。

*リポート
「おいしい。鴨のうまみや脂がお出汁にでてて、脂がおいしいですね。

*つるや本店4代目店主 澤田美喜さん
「そばを冷水でしっかり締めてから、鴨の出汁と味わうので、鴨南蛮に比べるとあっさり味わうことができる」

102年間、4代にわたって守り続けた味、そして、懐かしさを感じるお店です。

*つるや本店4代目店主 澤田美喜さん
「3代4代に渡ってお店に来てもらっているので、楽しんでいただけるよう、これからも続けていきたい」

富山市のマチナカで名店探し。続いては、千石町通り商店街へ。

*リポート
「すごくいい雰囲気の商店街ですが、ソフトクリームの看板がたくさんあるんですよ。あそこにも見えます。ここは、お茶屋さんですかね?入って、お話を伺ってみましょう

おじゃましたのは、茶葉や、茶道具を販売している、栗林園。

*栗林園3代目店主 栗林満さん
「昭和16年創業、ことし84年。ここに茶缶がありますけど、ここにひとつひとつ、茶葉が入っていて、ここに秤を置いて、量り売りをしていた」

コロナ禍以降は、量り売りをやめて、缶の中には茶葉は入ってないのですが、ここで記念撮影をしたいという観光客も多く、そのままディスプレーとして残しているそうです。

さらに、外国人観光客に人気なのが…

*栗林園3代目店主 栗林満さん
「今とても、抹茶がブームで。外国のお客様がたくさん買われて、抹茶の供給が追い付かなくなっているんです」

海外でも大人気の抹茶。

栗林さんは、サービスで抹茶を立ててくれることもあるんです。

*リポート
「いただきます。ああ、結構甘い。最後にほろ苦さもあるんですけど、飲みやすいです。これは人気出ます、外国でも」

そして、3年ほど前から始めたのが抹茶やほうじ茶を使った自家製のソフトクリーム。

*リポート
「濃い!おいしい!」

*栗林園3代目店主 栗林満さん
「最後にほうじ茶のパウダーを使っているのが、香りが際立つのかな」

*リポート
「香ばしさが広がって、観光客の方もふらっと立ち寄って、お茶よりもハードルが高くなく、お茶の風味を味わえるのは素敵ですね」

*栗林園3代目店主 栗林満さん
「最近では海外の方も結構歩いていらして、ソフトは人気がありますね」

富山テレビ
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