消防士の田口寛朗容疑者（29）が特殊詐欺で現金を受け取ろうとした疑いで逮捕された。80代女性が警察と共に「騙されたフリ作戦」を実行し、25日、川崎市でスーツ姿の田口容疑者が偽の金を受け取った際に現行犯逮捕された。田口容疑者には借金があり、金に困って闇バイトに応募し犯行に及んだと供述している。

息子を装い示談金300万円を要求する不審な電話

東京・中野の野方警察署で27日午前、険しい表情で車に乗り込んだ男をカメラが捉えた。

特殊詐欺で現金を受け取ろうとした疑いで逮捕された、消防士の田口寛朗容疑者（29）だ。

3月、中野区に住む80代の女性の元に、息子を装って「不倫相手を妊娠させて示談金300万円が必要」と語る電話があった。

不審に思った女性は警察に通報。そこで、警察と共に犯人を捕まえるため誘いに乗り、“騙されたフリ作戦”を実行した。

借金があり闇バイトに応募した男

25日、神奈川・川崎市の路上の待ち合わせ場所でニセの金を用意した女性が待っていると、そこに現れたのは、スーツ姿で弁護士を装った田口容疑者だった。

そして、ニセの金を受け取ったその時、警察官が駆け寄り、現行犯逮捕された。田口容疑者は「短期間で稼げる単発バイト」などと検索し、いわゆる闇バイトに応募していたという。

調べに対し、田口容疑者は「お金が欲しくてやってしまった。借金があった」と、容疑を認めているという。
（「イット！」3月27日放送より）