科学技術を用いて、琉球王国時代の文化遺産の復元に取り組む県立博物館・美術館は3月22日、復元した工芸品の一部を公開しました。
公開されたのは、琉球王国時代に国王が着用していたとされる花織衣裳(はなおりいしょう)や儀式の際に用いられた酒器、三線など、精巧に復元された工芸品です。県立博物館・美術館では、近代化や沖縄戦などで途絶えてしまった職人の手業を甦らせようと、当時の資料をCTスキャンし、色や形、成分などを分析する科学調査を進め、これまでに65件の工芸品を復元してきました。
▽県立博物館・美術館 伊禮拓郎学芸員
復元したものは復元して終わりというわけではなくて、これをどんどん活用していきたい、今度は新しく今の時代の生活に合うようなものづくりに反映していきたい
県立博物館・美術館では復元した工芸品などを2025年6月まで公開しています。