セグロウリミバエのまん延を防ぐ緊急防除の実施が決まったことについて農家からは今後の影響を心配する声があがっています。

今帰仁村のスイカ農家上間翔さんと妻の泉穂さんです。

スイカ農家上間翔さん:
露地栽培でやっている方たちは心配されているんじゃないかなという感じはします。スイカは組合に属している農家は100%ハウス生産なので、露地栽培に比べるとリスクは低いと思うんですが油断ならない

年間に生産するスイカおよそ5000玉のうち2000玉を沖縄県外に出荷しています。

スイカ農家 上間翔さん:
8割くらいがリピーターで、お客様はほとんど9割県外の方たちなので、ウリミバエ(の防除)で出荷規制がかかるとなるとかなり心配ではあります

2024年、今帰仁村ではセグロウリミバエが寄生する恐れがある出荷されなかったスイカやキュウリなどを土に埋めて処分するなど、農家は警戒を強めていました。

緊急防除の期間は、4月14日から12月31日までで、県は人工的に不妊化したウリミバエを野外に放す放飼に向けた準備を急いでいます。

スイカ農家 上間翔さん:
不妊虫放飼の対策になって来ると思うが、それに期待したい

セグロウリミバエの影響を受ける恐れのある農産物はウリ科以外にも多岐にわたります。

JAおきなわの前田典男理事長は「農業への影響を最小限にするために関係機関と協力し早期に緊急防除が解除されるよう取り組んでいきたい」としています。

沖縄テレビ
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