東京・新宿区で13日、新1万円札を偽造し使ったとして27歳の男が逮捕された。男が偽札を使用したコンビニの店員が違和感を感じ、警察に通報したことを契機に、全国初の新紙幣偽造の検挙となった。男の自宅からは偽札50枚超とプリンターを押収。警視庁は他の偽札使用事案についても捜査している。
店員が見抜いた透かしのない偽の新紙幣
東京・新宿区の牛込署で13日午前。

カメラが捉えたのは、新1万円札の偽札を使った疑いで逮捕された斎藤瑞樹容疑者(27)だ。

2024年7月に発行されたばかりの新紙幣の偽造で全国初の検挙となった。
実際に使われた偽札は、本物と比べると色が違っている。さらに決定的な違いが、お札中央のすかしで、偽札にはいるはずの渋沢栄一がいなかった。
事件発覚のきっかけは、偽の1万円札が使われた新宿区内にあるコンビニだ。当時対応した店員がお札の違和感に気づいたという。

斎藤容疑者は2月、コンビニで缶コーヒとたばこを購入。その時、偽の新1万円札を使用したという。
しかし店員はお札に違和感を覚え、レジの中の本物と見比べたり、自分の頭の上ですかしを確かめたりしたところ、偽札だと見抜き、別の店員が警察に通報した。
別の場所で偽札が使われる事案を複数確認
調べに対し、斎藤容疑者は「私がやったことです」と供述している。

容疑者の自宅からは50枚以上の偽札のほか、家庭用プリンターを押収。警視庁は自分で偽造した可能性があるとみている。
また、都内では2月以降、コンビニやタクシーで偽札が使われる事案が複数確認されており、斎藤容疑者の犯行とみて捜査している。
(「イット!」3月13日放送より)
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