東日本大震災が起きたあの日から14回目となる3月11日午後2時46分…。
亡くなった人々を、傷ついたふるさとを、年を重ねても、変わらぬ思いを胸に静かに祈りが捧げられた。

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復興への歩みを続け14年…。
自然の猛威は、再び震災被災地に試練を与えている。

「後世の人に伝えながら生きる」

犠牲者1万5900人、そして現在も2520人の行方がわかっていない東日本大震災。

「(震災で)親族が亡くなってしまったんですけど、その方のことを思い出したり…」

宮城・名取市では、大切な人への思いを空へと届ける追悼の集いが開かれた。

「当時の(小学生の)友達1人亡くしてて。自分が託された分を、託された分まで後世の人に伝えながら生きるって書きました」

「とどけー」

岩手・大船渡市には再び大きな打撃

各地で鎮魂と復興への思いが届けられるなか、震災当時、震度6弱の揺れとその後の津波で壊滅的被害を受けた岩手・大船渡市の街並みは14年が経った今、再び大きな打撃を受けた。

記者リポート:
午前10時半です。水を汲んだヘリが再び消火活動のため飛び立ちました。

市内の210棟が被害にあった山火事は、11日もまだ鎮火には至っていない。

瓦礫と化した家屋を見つめる男性。
14年前の震災では、職場の水産加工会社が全壊し、今回の山火事では、我が家が全焼したと話す。

ーー自宅の思い出は
山火事で自宅が全焼した男性:

もう思い出だらけ…思い出の玉手箱だから。本当に残念だね。改めて何もかも失ったわけだから。

震災時に家を流され、今回作業小屋を焼かれた別の住人はこう話す。

大船渡市の住民:
震災の年もショックが大きかったが、今回もそれに匹敵するくらいのショックがある。

そんな“ふるさと”の現状に思いを寄せたのは、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希投手。

「故郷では新たな自然災害が発生し、多くの方が被災されたことに胸を痛めています。一野球選手の自分にできることは本当に限られていますが、これからも変わらず故郷とつながっていたいと思います」 
(「イット!」3月11日放送より)