福井市内の住宅前に長年放置されていた大量の廃家電が、行政代執行により撤去された。壊れた冷蔵庫やテレビなど200台が、約10年にわたり不法に集積されていたという。家の住人が市からの撤去命令に従わなかったため、今回の措置が取られた。撤去費用約157万円は、市が立て替えた後、住人らに全額請求されるという。撤去に際し近隣住民からは安堵の声が上がっている。
住宅前に大量の廃家電…行政代執行で撤去
福井市内の住宅街で4日に撮影されたのは、家屋の前に並べられた大量の壊れた冷蔵庫やテレビだった。その数はなんと200台だ。

「それでは代執行を開始します」という市職員の掛け声と共に始まった撤去作業は、2日間に渡った。同市が廃棄物処理法に基づく行政代執行を行ったのは初めてのことだった。
長期間放置もようやく…近隣も安堵の声
この家に違法に集められたという家電の期間は約10年にのぼるという。長期間適正に処理されず、家の反対側にも大量に積み上げられていた。

市はこの家の住人など2人に対して壊れた家電の撤去命令を出していたが、期限になっても従わなかったため、撤去作業に乗り出したという。
近隣住民は、「けっこう長いことかかった。だいぶ近隣住民で(市に)頼んだ。風吹いたりしたら飛んできたりする気がするので」と語り、撤去が行われたことに安堵の表情を見せた。

撤去費用は約157万円になるが、市が一旦肩代わりしたのちに、この家の住人らに全額請求するという。
(「イット!」 3月6日放送より)
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(11枚)