沖縄の物流が変わるかもしれません。野菜や果物、魚や肉など生鮮食品の鮮度をより長く保つことができる新たな技術が登場し、17日那覇市で説明会が開かれました。
冷蔵でも冷凍でもない第3の保存技術「ZEROCO」の説明会には、農家や漁業関係者をはじめ、物流業者や加工食品メーカー、スーパーマーケットの担当者など多岐にわたる事業者が詰めかけました。
「ZEROCO」は保管庫内を温度0度、湿度100パーセントの状態に保ち、凍らないぎりぎりの温度で保存することで、食材の細胞を壊さず酸化を防ぎ、品質を保ったまま食材が長く保存できる独自の技術です。
この技術を活用することで、県産のマグロやマンゴー、シークワーサーなどを新鮮なまま国の内外へ輸送できるほか、猛暑などの不作による品薄やフードロスの削減にも効果が期待できます。
ZEROCO事業推進本部飯島智嗣さん:
食品に携わる事業者であれば全ての皆さんと取り組みができると思っています。沖縄のモノがもっと日常使いができることを日本だけではなく、輸出も含めて貢献できれば良いなと思います
この技術は2024年、北海道で実証実験が行われるなど全国で注目されていて、参加者は県内でもZEROCOを活用した新たな事業展開に考えを巡らせていました。