沖縄県平和祈念資料館では、5日からカンボジアの研修員たちが祖国の内戦の歴史をまとめた企画展が始まりました。
この企画展は、県平和祈念資料館で平和博物館の展示や運営について研修を受けた、カンボジア地雷対策センター・CMACの職員4人が手掛けたものです。
1970年代から1990年代にかけて内戦で多くの市民が犠牲になったカンボジアでは地雷や不発弾が残る国土の回復がいまなお続けられていて、また当時を知らない世代への戦争の記憶の継承が課題となっています。
企画展では、いまも残る大量の不発弾や、地雷の状況を記録した写真や、地雷の処理作業の解説などが展示されているほか、内戦の体験者の証言を記録した映像も上映されています。
2026年にはカンボジアにCMACの新たな博物館が建設される見込みで、展示には研修生が県平和祈念資料館で学んだことが活かされるということです。