中居正広氏の女性トラブルをめぐる一連の問題でフジテレビの対応が続く中、国会では31日から始まった予算委員会の質疑で、石破首相が言及した。
またフジテレビの清水賢治社長は取材に応じ、日枝相談役の進退や週刊文春への対応について記者の質問に答えた。
衆院予算委で石破首相が言及、清水新社長も取材に答える
31日から始まった衆院予算委で石破首相がフジテレビの対応について言及した。

石破首相(衆院予算委、午後3時過ぎ):
総務省からフジテレビに対しまして、第三者委員会において早期に調査を進め適切な対応を行うようにと要請をいたしているところです。この結果がどうなるか、これを受けてフジがどのように対応するかということをまず見たいと思っています。

また政府としてフジテレビへの広告出稿を見合わせる期間について、“第三者委員会の調査結果をふまえ判断するまで”との方針を明らかにした。
経営刷新が求められているフジテレビ。
31日朝、取材に応じた清水賢治新社長は、長きにわたり影響力を持つ日枝久相談役の進退について記者に問われると、

フジテレビ・清水賢治社長:
在任期間が長いというだけで判断されるのかということと、どういう役割を果たしているのかというところとのバランスが出てくるかと思います。
と回答し、また記事を訂正した「週刊文春」への対応については、
フジテレビ・清水賢治社長:
社内では、さまざまな選択肢を検討しておりますが、まだそうはっきりとしたものはありません。

ーー(記者)訴訟ということも?
フジテレビ・清水賢治社長:
あらゆる選択肢がその中には入っているということです。
と答えた。
週刊文春に先立ち問題を報じた「女性セブン」の回答は…
週刊文春は今週に入り、中居氏と女性との間でトラブルが起きた2023年6月の食事会について、「女性はフジテレビの社員に誘われた」との記述を「女性は中居氏に誘われた」に訂正したことを発表した。

その週刊文春に先立ち、中居氏の女性トラブルを最初に報じたのが、2024年12月発売の「女性セブン」だった。

週刊文春が報じたのは12月26日だったが、女性セブンは1週間早い19日に報道。
関係者の証言として、(2023年にフジテレビ社員の)「A氏が中居氏に声をかけた飲み会」、「中居氏とA氏、A氏が呼んだ芸能関係の女性の3人で会食する予定だったが、急にA氏が行けなくなったと言い出したため、中居氏と女性の2人だけで始めることになった」と報じていた。

一方、フジテレビは「当該社員は、会の設定を含め、一切関与しておりません」と一貫して主張している。

女性セブンに事実関係について問い合わせると、「取材の経緯についてはお答えしておりませんが、本誌の取材に対して関係者が証言したものを掲載しています」と回答があった。

フジテレビは27日に行った記者会見で、2023年5月に中居氏の自宅で行われたバーベキューについて、「社員Aが女性に声をかけて参加したことが確認された」とも説明し、そのうえで、「問題の食事会がバーベキューの延長線上にあるとまでは評価するに至っていない」と説明している。
そして、そのほかのことも合わせて、「今後は第三者委員会の調査に委ねたい(記者会見より)」としている。
(「イット!」1月31日放送より)