コンビニの前で帰らぬ主人を待ち続け、今、SNSで感動を呼んでいる“タイの忠犬ハチ公”こと「ムーデーン」。学校帰りの子どもたちが、毎日のように来ては餌をあげるなど、地域の人々に愛されるムーデーン。コンビニの店主らは現在、新しい飼い主を探していて、既に引き取りの希望が殺到しているという。

コンビニ前にたたずむ“タイの忠犬ハチ公”

今、SNSで話題を呼んでいるのが、ほほえみの国タイの「忠犬ハチ公」だ。子どもたちに大人気の赤い服を着た犬。なぜ、これほど愛されているのか。

そのワケを探るため、タイ東北部にあるコラートに「イット!」取材班が向かった。

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セブン-イレブンの入り口前に発見したのが、コラートの忠犬ハチ公「ムーデーン」だ。名前は、丸々とした体形と服の色から“赤い豚”を意味している。

世界中で話題となったタイの動物園のコビトカバの赤ちゃん「ムーデン」と似た名前がつけられている。

近隣住民に話を聞くと「ぷにぷにしててかわいいわ」「おとなしくて人懐っこい犬よ」などと話し、学校帰りの子どもたちが、毎日のように来ては餌をあげているという。

ムーデーンがコンビニの前でたたずむようになったのには、ある理由があった。

2024年10月、飼い主だったホームレス男性が病院に運ばれ、そのまま帰らぬ人となったのだ。

それ以来、ムーデーンは一緒に過ごした店の前で、帰らぬ主人を朝から晩まで数カ月間待ち続けているという。

近隣住民は「SNSで有名になって、最近知った。“コラートのハチ公”と呼ばれている」と話す。

地域の人々に愛される「ムーデーン」

1日の大半を寝て過ごすタイの忠犬「ムーデーン」は、取材中、突然起き上がり、主人を探すように歩き出した。ムーデーン、一体どこへ行ったのか?

向かった先は、屋台などが立ち並ぶマーケット。ウロウロと歩き回り、帰らぬ人となった飼い主を探しているのだろうか。

すると、1人の女性が「有名になったわね!お前の人生は。車が来てるからひかれるわよ!一緒に行こうか?おいで」と話しかけていた。

こうして、地域の人々に愛されるムーデーン。世話をするコンビニ店主も「自由に生きているからとても幸せだと思う」と話す。

コンビニの店主らは現在、新しい飼い主を探していて、既に引き取りの希望が殺到しているということだ。
(「イット!」1月21日放送より)

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