ソフトバンク本社で行われていたのは、カスタマーハラスメントに関する研究。

中谷敏之さん:
コールセンターに掛かってくるお客さまの怒りの声を、AIの音声変換を利用して怖くない声にして、カスハラ対策になるかなと。
“カスハラからオペレーターを守りたい”と研究している、ソフトバンクAI戦略室の中谷敏之さんが生み出したのは、「SoftVoice(ソフトボイス)」という音声変換技術です。
中谷敏之さん:
ものすごく単純に言うと、Aさんの声を、怖くないBさんの声に変換するっていうものになります。音声の特に攻撃性の部分を除去できないかというところで考えたものになります。

AIによって“怖い声”を“少し穏やかな声”にリアルタイムで変換してくれるといいます。
中谷さんは、ニュースでカスハラ問題を目にし、3年前にプロジェクトを発足。
“従業員が心を病まないようにしたい”と、実用化に向けた研究をきょうも続けています。

中谷敏之さん:
「お客様は神様です」みたいなのがありますけど、そこが今は強すぎるんじゃないかなと思っています。「人間」 対「人間」なので、そこは傷つけずに話をしていただくのを目標にしています。
カスタマーハラスメントによる心理的負担を減らすため、中谷さんの活動はあすも続きます。
(「イット!」1月14日放送より)
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