タイの人気観光地で、男ら5人が“還付金詐欺”のアジトで拘束された。
男らは日本政府の職員をかたり、1日最大2400万円にも及ぶ被害が発生していたという。
現場からは大量のスマホや詐欺マニュアル、約5万人分の個人情報リストが押収された。

国境を越える悪質犯行グループ

タイ・パタヤでカメラがとらえたのは、タイ警察による、詐欺グループのアジト突入の瞬間だ。

日本人の男ら5人は日本政府の職員をかたっていた
日本人の男ら5人は日本政府の職員をかたっていた
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警察が、「おい!警察だ!警察だ!伏せろ!」と叫んだ。

中にいた人物らは、まさに“寝耳に水”。
ソファーで横になったまま、抵抗もせず拘束される男。

タイの入国管理局によると、この男ら5人は日本政府の職員をかたり、日本の高齢者をターゲットに医療費の“還付金詐欺”をしていたとみられている。

日本語で被害者とみられる人物と電話をしている男
日本語で被害者とみられる人物と電話をしている男

高齢者たちからだまし取った、その被害額は1日最大2400万円にのぼるという。

約5万人の個人情報のリストを押収

FNNが入手した動画には、日本語で被害者とみられる人物と電話をしている様子も見られた。

詐欺グループの拠点とみられる場所で、男はタブレットを見ながら、「申請書を出されていない方にもお金をお戻しできるように、期限外の手続きもちゃんとありますので」とスマホで話していた。

約5万人の個人情報が書かれたリストなども見つかっている現場
約5万人の個人情報が書かれたリストなども見つかっている現場

押収された証拠品を見ると、スマートフォンやタブレットが大量にあり、中には詐欺マニュアルのようなものを確認できた。

また現場からは、約5万人の個人情報が書かれたリストなども見つかっており、タイ当局は日本の警察と協力して捜査を進めている。
(「イット!」12月18日放送より)

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