島根県松江市の海岸で、海上保安隊員が座礁した漁船から乗組員を救助する様子がカメラに捉えられた。船体の後ろは海に沈んでおり、9人の乗組員が取り残されていたが、隊員がロープを渡り乗組員を岩場に運ぶと、ヘリからの救助も行い全員の救助に成功した。

カニ漁の漁船が座礁…乗組員9人が取り残される

島根県松江市・美保関町の海岸で3日午前0時過ぎ、総トン数145tのカニ漁のはえ縄漁船「第八十八興洋丸」が海岸近くの岩場で座礁した。

座礁した漁船「第八十八興洋丸」
座礁した漁船「第八十八興洋丸」
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すでに船体の後ろは海に沈んでおり、日本人7人、インドネシア人2人の合わせて9人の乗組員が取り残された。

白波が押し寄せる荒れた海。そんな中、駆けつけた海保の隊員は、船に渡したロープをするすると渡っていった。まさに身一つでの救助だ。

必死に指示を出す海上保安隊員
必死に指示を出す海上保安隊員

ロープを支える対岸で波が激しく打ち付ける中、「上げ直せ!上げ直せ!」と隊員が必死に指示を出す様子もあった。

ヘリも出動し、乗組員9人全員を救助

ロープを渡った隊員は漁船の乗組員を岩場まで運ぶと、今度はヘリから隊員が降り立ち、無事に全員の救助に成功した。

ヘリに救助される漁船の乗組員
ヘリに救助される漁船の乗組員

その後、4人が病院に搬送されたが、命に別条はないという。海保は乗組員から事情を聞くなどして、事故の原因を調べている。
(「イット!」 10月11日放送より)

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