石破首相は就任後、初めての記者会見で「衆議院を9日に解散する」と明言しました。

この記事の画像(12枚)

1日の首相指名後に組閣が進められ、夜、石破内閣が正式に発足しました。

石破茂新首相:
10月9日に衆議院を解散し、10月27日に総選挙を行うこととする。この内閣を信任いただけるか、あるいは他の選択があるのか、国民の皆さま方に問うのが私は大義だと思っている。

会見で石破首相は、内閣の基本方針の第一に「ルールを守る政治」を掲げました。

また、政治資金問題に関係した自民党議員を選挙で公認するかは、「選挙区でどれくらいの支持があるかを把握しながら決定する」などとして、「必要であれば、私が国民に納得いただけるような説明をする」と述べました。

一方、自らが主張してきた日米地位協定の改定について、「日米同盟に懸念が生じるとは全く思っていない。改定していくことが同盟の強化につながる」と述べ、党内で議論を進める考えを示しました。

関係者によりますと、石破首相は2日午前にも、アメリカのバイデン大統領と電話会談を行います。

“早期解散”の方針を野党が厳しく批判

野党は、石破首相の早期解散の方針を「国会論戦から逃げた」などと激しく批判しています。

立憲民主党・小川幹事長:
国会を9日間で閉じることは、何もやる気がないのと全く同じだ。

与野党が対立していた臨時国会の会期は、首相指名選挙に先立ち行われた採決で、9日までと決まりました。

立憲民主党・野田代表:
(石破氏は)予算委員会等で論争して、国民の皆さまに判断材料を提供してから信を問うと、言ってきたことを守ってないじゃないか。

日本維新の会・馬場代表:
戦う前から逃げているということですから、「敵前逃亡内閣」というのがぴったりの名称じゃないかなと思います。

また、あいさつに訪れた石破首相に直接、国会審議を求める党首もいました。

共産党・田村委員長:
総理、議論なしの解散はありえませんので、予算委員会でも徹底した議論をやりましょう。

国民民主党の玉木代表は、「議論から逃げる石破茂」とやゆしました。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。