さいたま市の大宮公園小動物園で、重い体で柵越えをするカメの姿がカメラにとらえられた。
落下しひっくり返る瞬間もあったものの、無事“ハードル”を超えたカメ。
飼育員によれば、柵越えは頻繫に見られ、カメが意外に運動能力が高いことがうかがえる。

ゴロン!柵からカメが落下…

さいたま市大宮区の大宮公園小動物園で、7月29日に撮影されたのは、丸太を重ねて作られた柵を一生懸命に登るケヅメリクガメの「カメキチ」だ。

柵を登っているケヅメリクガメの「カメキチ」(映像提供:大宮公園小動物園)
柵を登っているケヅメリクガメの「カメキチ」(映像提供:大宮公園小動物園)
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カメキチは柵の頂上まで登ることができたものの、角度が急だったのか先に進めず、足をパタパタとさせていた。

柵の向こう側へ消えるカメキチ(映像提供:大宮公園小動物園)
柵の向こう側へ消えるカメキチ(映像提供:大宮公園小動物園)

すると次の瞬間、カメキチは柵の向こう側に落下。
撮影された映像はここでストップしてしまう。

カメキチは無事だったのか、飼育員に当時の状況を聞くと、「その植栽の裏側にいます。あの動画のあとは、柵を乗り越えて、そのままひっくり返っちゃった感じ」と、その後無事だったと話す。

ひっくり返ったカメキチは無事だったという(映像提供:大宮公園小動物園)
ひっくり返ったカメキチは無事だったという(映像提供:大宮公園小動物園)

カメキチはひっくり返ったあと、スタッフによって起こされ、けがもなかったという。

カメの意外な運動能力の高さ

実は、カメキチは天気が良いと活発に動き回るらしく、撮影された動画のように柵を乗り越えることも珍しくないという。

フラミンゴがいる池までお散歩するカメキチ(映像提供:大宮公園小動物園)
フラミンゴがいる池までお散歩するカメキチ(映像提供:大宮公園小動物園)

取材時もカメキチは、本来の飼育場所から離れて通路を横切り、フラミンゴの池までテクテクと歩いていた。

「ある程度乗り越えられないような高さで柵を作っていたので、乗り越えたのはびっくりしましたね。なかなか運動能力が高いなっていうのは感じた」と話し、飼育員も驚いた様子だった。

体をうまく使って起き上がるというカメ(イメージ画像)
体をうまく使って起き上がるというカメ(イメージ画像)

実は、カメキチのような大きなカメでも、ひっくり返った場合、上手に首や足を使い、自分で起き上がることができるという。

この時は着地に失敗したものの、飼育員も驚く身体能力を持つカメキチだった。
(「イット!」 9月3日放送より)

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