宮城・大河原町で、73歳のベテラン町議が本会議中にスマホでゲームをしていたとの指摘があった。きっかけは、議会を見学した小学生の感想文だった。当事者の佐藤貴久町議はFNNの取材に「記憶がない」とゲームをしていたことを否定。「無意識でアプリに触った。その画面をぼーっと見ていたんだと思う」と釈明した。
議会見学した地元小学生の感想文で発覚
宮城・大河原町で問題の議会が開かれたのは6月10日。この日、授業の一環で地元の小学生が議会を見学した。

その後、学校に提出した感想文で複数の児童が「ゲームをしていた議員がいた」と指摘したのだ。

FNNは15日、ゲームをしていたとされる佐藤貴久町議(73)を直撃した。
「記憶にない。国会答弁にある“あれ”とは違う」
佐藤貴久町議:
本会議中にゲームをしたという記憶は本当にないんです。よく国会答弁にある“あれ”とは違います、本当に覚えていない。

佐藤町議は「記憶がない」とゲームをしていたことを否定する。
一方で、「複数の子どもが見たと言っているので、私はその事実を認めています。無意識でアプリに触った。その画面をぼーっと見ていたんだと思う。エアポケットにあったんだと思う」と話した。

“無意識にゲームのアプリに触った”と主張する佐藤町議。

普段、どれくらいゲームをしているか聞くと、「朝はルーティンでやってます。70(歳)過ぎまして、指先の運動が脳の活性化につながると教えられてから始めました」と説明した。
スマホゲーム「朝はルーティン。脳の活性化に」
大河原町民からは「理解できませんね。普通では考えられない」「考えとしては甘いかなとショック。ちゃんと真面目に(議会で)話し合いをしてほしい」と厳しい声が相次いだ。それでも佐藤町議は「子どもたちに指摘されて自分を見つめ直す機会になって、むしろ逆に今になって感謝しています」と話した。

すでに議長から厳重注意を受けていて、町議会は、16日に処分を決めるという。
(「イット!」7月15日放送より)