29日、最長10連休のゴールデンウィークに大きな影響を与えるニュースが飛び込んできた。

午前10時半ごろ、円相場が一時160円台に突入。
この歴史的な円安は、観光客でにぎわう日本の行楽地にも影響している。

境内いっぱいのツツジで有名な根津神社。
境内に入るためにできた大行列の理由を、訪れていた女性2人組が説明してくれた。

女性2人組「ここ無料なんですね」、「今のところお金使っていないもんね」

見ごろのツツジの観覧は無料。
29日は、まだお金を使っていないという。

急激な円安で、海外へ行かず、近場の行楽地でできるだけ節約して楽しむ観光客が相次いでいた。

埼玉・川越市で見つけたのは、150人以上の長い行列。

「昭和の日」にちなんで、「川越昭和の街」でコッペパンを数量限定で無料で配布するイベント。

訪れた人「(コッペパン)無料いいですね。(海外は)今とてもじゃないけど、お金かかっちゃうので」

神奈川・鎌倉市の小町通りでも、カレーパンやアイスなど、お手軽価格の店に列ができていた。

逗子市在住「お出かけして、おいしい物食べようとしても、やっぱり高いってニュースがあるので、それもあって怖い。遠くに行けないです」

東京・JR両国駅でも、ホームの脇に多くの人が集まっていた。

テーブルにはフライパンで焼くギョーザが。
今は使われていない“幻の3番線ホーム”で、5年ぶりに復活したイベント「超ギョーザステーション」。

訪れた人「非日常感がすごくいい」

使ったお金を聞くと...。

訪れた人「1人600円で。大満足ですね」

お値段は、冷凍ギョーザ1パックと瓶ビールなどドリンク1杯で600円。

歴史的な円安の中始まった2024年のゴールデンウィーク。
節約して近場で楽しむスタイルが、あちこちで見られた。