神奈川・湯河原町で2015年4月、火災のあった住宅から女性の遺体が発見された。事件直後に不審な人物を見たという目撃情報もあったが、その後の行方は分かっていない。
9年前の未解決事件 近隣には血痕も
燃え上がる炎、煙が立ち上る煙。家の中に入った消防隊員が目撃したのは、横たわる女性の遺体――。その額には、包丁が突き刺さったままだった。
事件が起きたのは2015年4月。神奈川・湯河原町の住宅が放火され、この家に住む平井美江さん（当時66歳）が遺体で発見された。
美江さんの頭部は、鈍器のようなモノで強く殴られたような痕があり、額には包丁が突き刺さったままの状態だった。
近隣住民は「（現場から150m離れた）こっちまで血痕が垂れてたから。うちの前までね」と当時を振り返る。犯人は平井さんを殺害した際、大量の返り血を浴び、そこまで歩いてきたのか。
事件直後には、近隣住民から「5時10分～15分ごろ足音がしたから。普段足音しない。駅の方に向かっていったと思う。（服装は）スーツか黒っぽい上下だと思った」という、不審な人物に関する目撃情報もあった。
不審人物が防犯カメラに映るも…
事件直後にJR湯河原駅の防犯カメラが捉えた不審な人物として、警察は映像を公開。
不審な人物は、黒の上着に紺のズボン、黒のリュックサックに大きな紙袋を持っていた。
事件当時、近隣住民は「男の人なんですけど振り返った時に、ほくそ笑んでたんですよ」と話していた。不審な人物の目撃情報が複数ある中、この人物は、湯河原駅での防犯カメラ映像を最後に、行方が分からなくなっている。
なぜ防犯カメラ映像などがあるにもかかわらず、犯人は捕まらないのだろうか。
フジテレビ報道局の平松秀敏解説委員は「防犯カメラによって犯人を追い詰めていくシステムが今ほど構築されていなかったので、捜査が難航している」と指摘する。
事件発生から9年となる中、19日、警察はJR湯河原駅の前でチラシを配り、情報提供を呼びかけた。
（「イット！」4月22日放送より）
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