警察庁が情報提供を呼び掛ける重要指名手配犯のポスター。
桐島聡容疑者の隣に掲載されている、暴力団幹部の男。この男が1日朝、仙台市若林区にある集合住宅の一室にいた所を逮捕された。

「午前4時前ぐらいにパンパンって音が…」

殺人未遂の疑いで指名手配されていたのは、金澤成樹こと、金成行容疑者(55)。

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金容疑者を乗せたとみられる車が、警察署の中入る様子をとらえた映像。
後部座席に座る男が金容疑者とみられる。

金容疑者は2020年9月28日、長野・宮田村の飲食店の駐車場で、同じ暴力団幹部の男性の脇腹を拳銃で発砲して、けがを負わせた殺人未遂の疑いが持たれている。

そして、指名手配から3年以上が経った1日、事態は大きく動いた。
そのきっかけは、「金容疑者に似た人物がいる」という匿名の情報提供だった。

近隣住民が撮影した写真には、1月31日昼過ぎ、捜査員が窓の隙間から金容疑者の部屋に向かって声を掛けている様子が写っていた。

そして、1日午前4時29分。集合住宅の一室に一人でいたところを逮捕された。逮捕時、金容疑者は捜査員の問いかけに本人と認め、抵抗する様子はなかったという。

しかし、現場近くに住む人たちは、爆発音のような音を耳にしていた。

近隣住民:
何発か爆発音が聞こえて、目を覚ましたような状態で…最後から2発目ぐらいの時に煙が立ち上がったのは見えました。

近隣住民:
午前4時前ぐらいにパンパンって音がして…7回ぐらいですね。

近隣住民:
10発ぐらいの銃声がしてました…銃声っていうかな、発砲音かなんか。

警察は、金容疑者の部屋に突入する際、大きな音や光を発する閃光弾を使用。住民たちが聞いた音は、拳銃の発砲音ではなく、突入の際に使用した閃光弾の音とみられる。

逮捕時、拳銃などは所持していなかったという金容疑者。アパートの関係者は、金容疑者が借りていた部屋について、金容疑者が「金成行」「金澤成樹」という本名を隠し、偽名を使って部屋を契約していたことを明らかにした。

金容疑者の逮捕を受け、露木康浩警察庁長官は、こう述べた。

露木警察庁長官:
6代目山口組の分裂を背景として、長野県内で発生した極めて殺傷能力の高い拳銃を用いて敢行された暴力団特有の極めて凶悪な犯罪であります。

警察は、金容疑者の認否を明らかにしていないが、事件の経緯や逃亡中の生活などについて詳しく調べる方針だ。
(「イット!」2月1日放送より)

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