インタビュー記事の発言で名誉を毀損されたとして、元大阪府知事の橋下徹さんがれいわ新選組の大石晃子衆議院議員と「日刊ゲンダイ」に損害賠償を求めた裁判で、大阪地方裁判所は橋下さんの請求を棄却した。
訴えによると元大阪府職員の大石議員は、2021年12月、「日刊ゲンダイ」のインタビュー記事で、「橋下元知事は、気に入らない記者は袋叩きにする」などと批判した。
■「社会的評価を著しく低下させる」vs「言論には言論で反論すべき」
これについて橋下さんは「社会的評価を著しく低下させる」として、大石議員と日刊ゲンダイ側に対し、300万円の損害賠償を求めていた。これまでに大石議員側は「言論には言論で反論すべき」として、訴えを退けるよう求めていた。
■「重要な部分が真実であり違法性を欠く」
31日の判決で大阪地裁の小川嘉基裁判長は、批判について「原告が公職の地位にあった当時、不公平なマスコミ対応をしたことを示すもので、社会的評価を低下させる」と指摘する一方、「重要な部分が真実であり、違法性を欠く。発言で不法行為は成立しない」として、橋下さんの訴えを退けた。
