自民党・安倍派のパーティー収入からのキックバック4000万円超を収支報告書に記載しなかった罪で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)が22日、地元の長崎県大村市での会見で議員辞職を表明した。辞職願はすでに衆院に提出された。

谷川議員は会見で「自身の認識の甘さがあっとして深く反省している、支援者や他の皆様に深くお詫び申し上げます」と述べ会見場で頭を下げて謝罪した。

会見で、収支報告書への不記載を認めた上で「全ては私の認識の甘さ、私の責任です」と繰り返した。
派閥から記載をしないよう指示があったかどうかの質問に対しては「(地元)長崎県が抱えた課題について、残った国会の先生方が政治活動するので、マイナスになる可能性になることは一切答えない、とにかく私が悪かった、申し訳ありません」と述べ、指示の有無などには触れなかった。

使い道については「政治活動に、いろんなことに使ってきました、詳細は私の口から言えませんので、皆さんが調べればだいたいわかる」と述べた。

谷川議員は、これまで捜査中であることなどを理由に事件について詳しい説明を避け、事実関係を確認する記者に対し「頭悪いね」などと発言し、物議を醸してきた。
「頭悪いね」発言について、発言を受けた記者からの質問に「すいません、撤回します、申し訳ありません」と述べた。