政治倫理審査会は、衆議院・参議院にそれぞれ設置された機関。略して「政倫審」と呼ばれ衆議院では25人、参議院では15人の委員が、与野党の国会議員から選ばれる。
審査は原則非公開で行われ、偽証の罪には問われない。また、審査の結果、政治的・道義的責任が認められた場合は、議員に対し登院自粛勧告などが行われるが、議員辞職が勧告される規定はない。
また、政治倫理審査会が開かれるもう一つのケースとして、不当な疑惑を受けた議員が申し出た場合にも開催される。これまでは、議員の申し出による開催が多い。
2002年、田中真紀子元外相は、秘書給与の流用疑惑への弁明のため政倫審に出席、2004年には橋本龍太郎元首相が日本歯科医師連盟からの1億円のヤミ献金事件での弁明のため政倫審に出席した。
政倫審は、1983年に田中角栄元総理がロッキード事件で有罪判決を受けた後の1985年に、国会法が改正されて新設された。
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