豪雨による土砂崩れや崩落で集落が孤立

2020年7月、熊本県などを襲った豪雨。

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多くの住民が孤立している熊本県芦北町。
孤立集落に行くには、坂を上り、線路を歩くのが唯一の方法。

わたしたちは、この線路を歩く1人の女性と出会った。

岡部美佐子さん(63):
姉のところに行こうと思って。八代市から

女性が目指すのは、姉夫婦が暮らす芦北町の孤立集落。

岡部美佐子さん(63):
向こうと連絡がとれないので、今後どうするかの話を。家族会議みたいな

片道2時間、足場が悪い道を歩き、到着したのは昭和42年創業の温泉旅館。
現在は姉夫婦が営んでいる。

岡部美佐子さん(63):
こんにちは。あきこちゃ~ん

姉・明子さん(64):
大変だったね

孤立解消の見通し立たず…残るか非難か 迫られる選択

孤立した集落では外とつながる橋や道路が崩落し、電気も水道もガスも止まっていて、携帯電話の電波も通らない状況。

義理の兄(66):
この地区は高齢者が多いので、(外に出るのは)まず無理ですね

近くでは、体調を崩した住民がヘリコプターで救助される様子も。
そんな中、家族は妹が住む八代市に避難するのか、この場所に残るのか話し合った。

姉・明子さん(64):
わたしが八代に帰ることにした

義理の兄(66):
不安で眠れないらしいので、できたら八代市に行かせてやりたいと思っていたら妹が来たので、ちょうどよかった。ゆっくりしてください

一方、旅館を経営し、地元の消防団でもある義理の兄は、自宅に残ることを決めた。

姉・明子さん(64):
すみませんね、わたしだけ…

そして、出発のとき。

姉・明子さん(64):
ごめんね

義理の兄(66):
行ってらっしゃい

孤立解消の見通しは見えないまま、住民の奮闘は続く。

(サガテレビ)