物価高騰の影響で、家計にかかる負担を減らすために収入を増やしたいというニーズが高まっている。
好きな時間・場所で働ける“スキマバイト”を始める人が急増。
需要高まるスキマバイト
スキマバイトサービス「タイミー」の利用者数は、4年で6.8倍の500万人に急拡大している。

「タイミー」は、スキマバイト募集サービスだ。
企業側は、人手が欲しい時に欲しい時間だけアルバイトを募集。
働きたい人は、自分の好きな時間・好きな場所で働ける仕組みだ。
コンビ二や、リゾートホテルでの調理補助、ゴルフ場の清掃など、様々な業種のアルバイトを選択できる。
履歴書は不要。面接せずに働くことができ、出退勤はQRコードを読み込んで管理している。

勤務終了後は、アプリを通してすぐにお金を受け取ることができる仕組みだ。
働く側と企業側、お互いに評価できる仕組みもあるので安心だ。
スキマバイト ニーズ増加の理由は?
タイミー北海道支社の笠原健さんは、「副業解禁といったトレンドが後押しとなり、タイミーの利用が進んでいる」と話す。
最近では物価高騰の影響で、家計を助けるために収入を増やしたいというニーズも高いという。
実際に利用している人は?

フリーの演奏家として活動している猿渡美穂子さんは、コロナ禍をきっかけに「タイミー」を利用し始めた。
この日は、人気の動物園『ノースサファリサッポロ』でアルバイト。

「固定でアルバイトに入ると、演奏会が入ったからと休むと迷惑がかかる」と猿渡さん。
「タイミー」はスキマ時間にアルバイトを入れられるので、心強いという。
導入する企業も増加
一方、企業側も活用を広げている。
北海道内で約200店舗のドラッグストアや調剤薬局を展開する『サツドラ』も、「タイミー」で人材募集を始めた。
サツドラの新妻さんは、「人手が不足していたところにピンポイントで入ってくれるので、その分ほかの従業員が残業せず働くことができるようになった」と話す。
働く時間帯や店舗により時給は異なるが、サツドラの場合、1回の給料は4時間で3840円。
「長期雇用に興味のある方は、サツドラで採用もできればと思っている」と新妻さん。
「タイミー」を活用する人は、ますます増えていきそうだ。