札幌市内の小学校で毎年冬に行われるスキー学習。
ジュニアスキーの3点セットを購入すると2~3万円はするため、ここ数年、スキーのレンタルが注目を集めている。
スキーのレンタル&リサイクル事情
札幌市手稲区にある「スポーツリサイクルりくる」では、スキー・ストック・ブーツのセットが約4000組揃っている。
この記事の画像(8枚)新品に比べて3分の1~4分の1の価格で、1シーズン借りることができる。
「学校の授業でスキーを使うのは年2回なので、新しく買うよりレンタルを選んだ」(スキーセットのレンタル客)
「買うより安い」「すぐにサイズが合わなくなる」「保管場所がない」など、レンタルスキーを選ぶ理由は様々だが、店長の楠木孝司さんは子どもの身長にあったサイズを選ぶことが大切だと話す。
身長に合わせたサイズを
新しいスキー板を購入するときに、子どもの成長を見越して大きめのサイズを選んでしまう人も多いが、身長に合わせたサイズを選ぶとより安全で、早い上達にもつながるという。
スキー板 選ぶポイントは?
スキーのソール、つまり滑走面に大きな傷がなく、きれいなものを選ぶことが重要だという。
エッジがさびていたり、丸まっていない、などもチェックのポイントだ。
リサイクルの動きも
一方、レンタルではなくスキーをリサイクルする動きも年々広がってきている。
「市民が使っていたものを回収・整備・点検し、また市民に使ってもらう取り組みです」(札幌市教育委員会 村井悠介さん)
札幌市は春と秋の年2回、市民が使わなくなったスキーを回収。
回収後は、ブーツにひび割れがないか、スキーの金具が壊れていないかなどを点検し、抽選で希望者に配付している。
今シーズンの受付はウェブサイトで11月10日の午後3時から21日の午後3時まで。
インターネットの環境がない場合は、電話で問い合わせることができ、当選ははがきで通知される。
昨シーズンは1238セットに対し、5600件以上の応募があった。
約4.5倍という高い倍率だ。
「みなさんに渡るように3月のスキー回収にも協力していただきたい」(札幌市教育委員会 村井悠介さん)
新しいスキーの購入か、レンタルか、それともリサイクルか。
札幌市内の一部の小学校では、早くも12月からスキー学習が始まる。